中間シートをうまく使う
これまでにも何度も言ってきましたので、うまい人は皆さんやってくれて
いるだろうと思いますが、
ちょっと難しいロジック(処理手順)となる処理を簡潔にする方法の一番は、
実際にデータの入っているシートや結果を表示させるシートとは別に
いわゆるワーク用のシートを(補助シート、一時シート、中間シート、ダミーのシート、
と言った意味合いのものを、)間にかます
ということをやると、グンとロジックが簡潔にできる(ややこしい手順を考えなくて済む)
場合が多いです。
特に、私も含めてこの講座の受講者さんでややこしいロジックを考えるのが
苦手になってきている中高年の年代の人で、うまい人は必ずと言っていいほど
皆さんこの方法を用いていますね。
それも、ダミーの中間シートというのは1つだけと言わず(2つでも、3つでも、4つでも、)
それを用いる事で、
複雑な処理ロジックがより簡単に
解決できます。ダミーのシートを用いるか用いないかで、格段にロジックの難易度が
違ってくるという場合は実に多いです。
例えばですが、一例を挙げるとそれはこんな具合です。
Sheet1(←元のデータが入ったシート)
↓ Macro2
Sheet2(←Sheet1を1次加工したデータを出力したダミーの中間シート)
↓ Macro3
Sheet3(←Sheet2から2次加工したデータを出力したダミーの中間シート)
↓ Macro4
Sheet4(←集計結果を出した本シート)
'段階的に処理するマクロを呼び出してくっ付ける
Sub Macro1()
・
・
Call Macro2 '元データから1次加工した中間シートを作る処理
Call Macro3 '1次加工シートから2次加工した中間シートを作る処理
Call Macro4 '2次加工シートから最終的な出力シートを作る処理
・
・
End Sub
その昔、プログラマーという仕事には”30歳定年説”という都市伝説的な言い
伝え(!?)というのがあったんですが、
それは、人間30歳を過ぎてくるとだんだん脳みそ硬くなってくるので、難しい
ロジックが考えられなくなってくる・・・という理由からそう言われていたの
だと思いますが、
上記のような方法を用いることで、より簡単なロジックでプログラムを組むこ
とはいくらでも可能となりますので、私自身も中高年の年代になりまして、
まだまだ現役バリバリのプログラマーですし(笑)、同年代でバリバリやってる
プログラマー仲間は沢山います。
このマクロ講座においても、60代の方も、70代の方でも、日々マクロ作りを楽
しんでいらっしゃる方が大勢いますので、(最高齢では82歳の方も居ることを
私確認しています^^)
この私とて、難しい(パズルや知恵の輪を解くような・・)ロジックにぶち
当たったりすると、20代の若い頃に比べれべば全然頭回らないですが、、(汗)
難しくてちょっと頭が回らない・・というプログラムは、うまく簡単にできる
方法というのを用いればよいだけですので(特にエクセルマクロの場合には、
それが容易にやり易い環境にあるわけなので・・)、
マクロ作りに年齢は全く関係なく、定年なんてものもありません。何歳になっても、
全然大丈夫です!
複雑な処理手順はワーク用の中間シートをうまく使って、”段階的に処理をする”
難しいロジックだと頭回らない・・とお悩みの方は、ぜひこれ実践してみてください。
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